これは限りない戦いの序章である。 この小さな一戦が一国の運命を決するやもしれん。
3月X日
知人ノKヤフーオークションニ参戦ス
とうとうヤフーオークションに手を出した自称中流家庭のKさん。
一儲けをたくらんでいます。
メガネフレームを出品しました。
よければファッションの欄で『アニエス』で調べて下さい。
Kさんの奥様Jさんより『アニエス』を出品したとの報告を受け、至急調査へ向かった我々。
そこで見た物は…、
最低落札価格と即売落札価格が一緒の一発商品達だった。
三つ出したとの情報を得ていた我々は早速見ることにした。
7日前ということで入札はない。
というか、入札した時点で落札なのだが。
誰が落札するか、そもそも落札されるのか。
我々がヤフーオークションを閲覧している中、突如として彼から一報が入る。
「早速誰かが見てくれた!」
我々はおめでとうと心から伝えた。
しかし、その閲覧者は我々である。
ただ興味本位で覗いただけである。
そう、誤解だ。
初めてホームページを作ってカウンターを置いた心境に似ている。
「おぉ!俺以外の人でカウンターを回した人がいる!」
それだけで嬉しい。
そしてそれは当たり前である。
自分が訪問した回数をカウントするためにカウンターを置いたわけではない。
誰かが回してくれないと困るのだ。
そして我々は明日も落札されたのかを確認するためにヤフーオークションへ行く。
そしてカウンターを回す。
そして彼は喜ぶ。
売れない限りこの不毛な循環は続くのだ。